任意の区分線のみ表示するには?


Q.積み上げ縦棒グラフで区分線を表示させているのですが、グラフ標準ではすべての区分に線が引かれます。最上部の区分線のみ表示にする/非表示にするには、どの様にしたら良いでしょうか?
ただし、オートシェイブは使わないものとします。
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A.ここでは第2軸を使ったグラフ種類『積み上げ縦棒』を応用して、区分線を表示/非表示にする方法を紹介・解説します。
この方法を組み合わせて応用すれば、例えば区分線3本の真ん中だけ引くことも出来ますので、色々お試し下さい。

A1.初めに、第2軸を使った『積み上げ縦棒』で、最上部の区分線のみ表示する方法を紹介・解説します。

1。表Q.にて A1:C5 範囲をドラッグ選択し、
【挿入タブ】→【グラフ】→【縦棒/横棒グラフの挿入】→『積み上げ縦棒』を選択します。
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2。「2018年」積み上げ棒を右クリック選択し、[データ系列の書式設定]で 第2軸 に設定変更します。
続けて、「2019年」,「2020年」をそれぞれ選択して 第2軸 に設定変更します。
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◆☆ ワンポイントアドバイス ☆◆
◆「2018年」棒を選択すると、数式バーにSERIES関数式が表示されます。
SERIES関数の構文は =SERIES(name ,category_labels ,values ,order) となっています。
引  数 指  定  内  容
name 凡例に表示される名前(オプション)
category_labels 項目軸に表示されるラベル(オプション)
省略した場合は、連続した整数がラベルとして使用されます
values プロットされる値(必須)
order 系列のプロット順(必須)
◆グラフが重なって目的のグラフ系列が右クリック選択出来ない場合は、メニューバーの[グラフツール]→[書式]→[現在の選択範囲]→[グラフ要素セレクター?]を使うと便利です。
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◆グラフが重なって目的のグラフ系列の書式設定ダイアログボックスが出せない場合は、メニューバーの[グラフツール]→[書式]→[現在の選択範囲]→[選択対象の書式設定]を使うと便利です。
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3。「合計(系列プロット順4)」積み上げ棒を選択&左クリック選択し、
メニューバーの[グラフツール]→[デザイン]→[グラフ要素を追加]→[線]→[区分線]を選びます。
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4。お好みで区分線の書式を変更します。
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5。グラフ右側の第2数値軸を右クリックし、[軸の書式設定]で以下を設定します。
★[ラベル]→[ラベルの位置]で なし に設定
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6。「合計」の凡例は不要ですので、以下手順で凡例枠内を加工します。
①凡例枠内の「合計」凡例辺りを左クリック選択し、
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②更にもう一回左クリック選択すると「合計」凡例だけが個別選択されますので、
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③この状態で【Delete】キーを押して「合計」凡例を削除します。
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7。グラフタイトルを任意に書き換えれば完成です。
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A1:いじょ!

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A2.次に、第2軸を使った『積み上げ縦棒』で最上部の区分線を非表示にする方法を紹介・解説します。

1。表Q.にて A1:C4 範囲をドラッグ選択し、
【挿入タブ】→【グラフ】→【縦棒/横棒グラフの挿入】→『積み上げ縦棒』を選択します。
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2。A1:C2 範囲をドラッグ選択&コピーし、グラフエリアを右クリック選択して 貼り付け をクリックすると、
グラフ(黄凡例の2018年)が1系列増えます。
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3。更に、A1:C1とA3:C3 範囲をドラッグ選択&コピーし、2項と同じ要領でグラフエリアを
右クリック選択して 貼り付け をクリックすると、グラフ(緑凡例の2019年)が1系列増えます。
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4。「青色凡例の2018年」積み上げ棒を右クリック選択し、[データ系列の書式設定]で 第2軸 に設定変更します。
続けて、「橙色凡例の2019年」,「灰色凡例の2020年」をそれぞれ選択して 第2軸 に設定変更します。
※操作要領が分からない場合は、上記A1.2項を参考にして下さい。
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5。グラフ左側の第1数値軸を右クリックし、[軸の書式設定]で以下を設定します。
★[軸のオプション]・[境界値]で 最小値 ゼロ,最大値 800 に上書き設定し、
[単位]で 主 200 に上書き設定します。
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◆☆ ワンポイントアドバイス ☆◆
第1数値軸(右側)と第2数値軸(左側)の「最小値」「最大値」「主」を同じにする事がポイントです。
「最小値」「最大値」「主」には初期値が入力されていますが、欄右側が 自動 になっている筈です。
自動になっていると、この後の操作でグラフが崩れてしまいますので、
各欄に値を上書きして固定値にして下さい(自動がリセットに変わります)。
6。「黄色凡例の2018年(系列プロット順4)」、又は、「緑色凡例の2019年(同順5)」積み上げ棒を選択し、
メニューバーの[グラフツール]→[デザイン]→[グラフ要素を追加]→[線]→[区分線]を選びます。
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7。グラフ右側の第2数値軸を右クリックし、[軸の書式設定]で以下を設定します。
★[ラベル]→[ラベルの位置]で なし に設定
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8。「黄色凡例の2018年」と「緑色凡例の2019年」の凡例は不要ですので、凡例枠内を加工して削除します。
※操作要領が分からない場合は、上記A1.6項を参考にして下さい。
①凡例枠内の「合計」凡例辺りを左クリック選択し、
②更にもう一回左クリック選択すると「合計」凡例だけが個別選択されますので、
③この状態で【Delete】キーを押して「合計」凡例を削除します。
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9。最後に、グラフタイトルを任意に書き換えれば完成です。
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10。留意事項
5項のワンポイントでし解説していますが、第1数値軸(右側)と第2数値軸(左側)の「最小値」「最大値」「主」を同じにする事が、このグラフの重要ポイントです。
グラフ化する数値で目盛(=グラフ高さ)は変わりますので、意図するグラフに成らない時は数値軸を確認して下さい。

A2:いじょ!

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