QC7つ道具:パレート図の作り方


Q1.以下の表から『パレート図』を作成します。
graph10101.jpg
A1.下のグラフはExcelに用意されている分析ツール「ヒストグラム」を使った『パレート図』です。
graph10102.jpg
グラフとしては『縦棒グラフ』と『折れ線グラフ』の複合グラフですが、『折れ線グラフ』が“ゼロ点”から始まっていませんのでQC7つ道具で使われる『パレート図』には適当ではありません。
graph10103.jpg

以下に、分析ツールを使わないQC7つ道具:『パレート図』の作り方を紹介・解説します。

1。上の表に「累積比率」「合計欄」を追加し、「項目」を件数順にソートします。更に、2行目に1行分挿入し「累積比率」を“ゼロ”にしておきます。
graph10104.jpg
2。グラフ元表の準備が出来ましたので、以下の手順でグラフを作ります。
(1) A1:C8範囲 をドラッグ選択入力し、【挿入タブ】⇒【グラフ】⇒【複合グラフの挿入】⇒【集合縦棒-第2軸の折れ線】を選択します。
graph10105.jpg
graph10106.jpg
(2) 折れ線グラフを右クリック選択して【系列グラフの種類の変更(Y)】を選択、累積比率の折れ線グラフを“マーカー付き折れ線”に変更して【OK】押下で確定します。
graph10107.jpg
graph10108.jpg
(3) グラフを選択した状態で、【+】→【グラフ要素】→【軸】→「第2横軸」を☑選択します。
graph10109.jpg
 
(4) 棒グラフを左クリック選択すると「数式バー」に関数式が表示されるので、以下の様に書き換えます。
graph10110.jpg
◆棒グラフ  =SERIES(Sheet1!$B$1,Sheet1!$A$2:$A$8,Sheet1!$B$2:$B$8,1)
graph10111.jpg
=SERIES(Sheet1!$B$1,Sheet1!$A$3:$A$8,Sheet1!$B$3:$B$8,1)
◆☆ ワンポイントアドバイス ☆◆
数式バーに表示されるSERIES関数式は、セル関数と同じ様に数式バー内で直接編集が出来ます。
graph10112.jpg
3。棒グラフを右クリック選択し、[データ系列の書式設定]→[系列のオプション]で「要素の間隔」を ゼロ% に設定します。
graph10113.jpg
graph10114.jpg
4。グラフ上側の第2X/項目軸を右クリックし[軸の書式設定]で以下を設定します。
graph10115.jpg
★[軸のオプション]→[軸位置]で 目盛(K) に設定
graph10116.jpg
★[目盛]→[目盛の種類]で なし に設定
graph10117.jpg
★[ラベル]→[ラベルの位置]で なし に設定
graph10118.jpg
5。グラフ左側の数値軸を右クリックし[軸の書式設定]で以下を設定します
★[軸のオプション]→「境界線」・「最小値」に ゼロ 、「最大値」にグラフ元表合計値 95 、「単位」・「主」に 10 を入力します
graph10119.jpg
◆☆ ワンポイントアドバイス ☆◆
「最小値」の初期値は 0.0 となっていますが、欄右側が 自動 になっている筈です。
自動になっていると、この後の操作でグラフが崩れてしまいますので、ゼロを上書きして固定値にして下さい(自動がリセットに変わる)。
6。グラフ右側の数値軸を右クリックし[軸の書式設定]で以下を設定します
★[軸のオプション]→「境界線」・「最小値」に ゼロ 、「最大値」に、「単位」・「主」に 0.1 を入力します
graph10120.jpg
★[表示形式]→[カテゴリ]で パーセンテージ を選びます
graph10121.jpg
7。グラフタイトルを任意に書き換えれば、QC7つ道具:『パレート図』の完成です。
graph10103.jpg

いじょ!

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